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BRSAはネーミョージンさんの釈放を求めます!
  
  BRSAが捉えた  ネーミョージン,逮捕の瞬間
      
           連行されるネーミョージン

           法廷のネーミョージン

2014年1〜3月の活動報告
を掲載しました。

4月の予定
4月6日  ミンウーさんのための法要・月例会議
4月13日 ビルマ水掛け祭りに出店(日比谷公園)

2013年4月1日月曜日

5−2.社会活動支援

5−2.社会活動支援

軍事政権の支配を抜け出て、新しいビルマを作るためには、貧困問題を解決する必要があります。BRSAはそのような活動を続けている2つの団体、Myanmar Social Development Network(MSDN)とFree Funeral Service Society(FFSS)とかねてから協力関係にあり、今回の訪問では実際に活動現場を視察することができました。

(1)Myanmar Social Development Network(MSDN)

MSDNは「連帯・発展・平和」をモットーに貧しい人々の生活の向上のために活動しているネットワークです。中心人物はNay Myo Zinさんという男性で、日々活発に働いています。彼はもともとビルマ軍人で、士官学校を出た後、12年間にわたり軍で働き、上尉(Senior Captain)にまでなりました。しかし、兵士たちの置かれている悲惨な現状と軍事政権上層部の腐敗に疑問を抱くようになり、2005年に軍を辞めて政治活動をはじめました。最初はシンガポールで働きながら毎週火曜日インターネット・ラジオで政権批判を行い、名を知られるようになりました。2007年9月にサフラン革命が起きるとビルマに帰り、国内で地下活動を行いました。しかし、インターネットで政府を批判したため2011年4月2日に逮捕され投獄されました。2012年1月13日に釈放されると、MSDNを組織し、公に活動をはじめました。彼はインターネットを通じて活動を公表し、ビルマの国民から広く支持されている活動家の1人です。

MSDNの主な活動は、エーヤーワディ管区の農村地帯の生活向上のための活動です。具体的には無料コンピュータ教室、小規模な図書館の設置、災害支援、手押し井戸ポンプの建設です。このほか、政治活動も行い、2月16日にはヤンゴンからカチン独立機構の本拠のあるライザに向けて平和行進を組織しました。


(2)MSDNを通じた手押し井戸ポンプの寄贈

ビルマの「経済発展」はヤンゴンのほんの一部だけに及んでいるというのが現状で、今な多くの地域が貧困状態に置かれています。BRSAは2月15日にNay Myo Zinさんらとともにエーヤーワディ管区パンタノウ郡の農村を訪問し、開発から取り残された農村部の厳しい現状、電気も医療も教育も届かない貧しい状況を実際に見ることができました。とくに問題なのは、水の問題であり、多くの村人は川の水を飲用に用いています。しかし、同時に村人たちは、この川で身体を洗い、洗濯し、トイレとして使っているのです。こうした劣悪な衛生状態を改善するために、MSDNは村に手押し井戸ポンプを寄贈する活動を行っています。

手押し井戸ポンプの建設には、掘る深さにより100,000から150,000チャットかかり、今回BRSAは5基分として750,000チャット寄付いたしました。

2月15日にパンタノウ郡を訪問したさいには、Inn Ma村とInn Tagaw村で3つのポンプ建設作業を見ることができました。 農村部での水の問題の深刻さを目の当たりにし、BRSAとしては今後も手押し井戸ポンプの寄贈に力を入れたいと考えています。

とはいうものの、井戸水に関しては、水質の問題という大事なことを考慮しなくてはなりません。具体的には砒素による汚染ですが、日本のNPOアジア砒素ネットワーク(ANN)によれば、エーヤーワディ川流域も大きな砒素汚染地帯のひとつだとのことです。またヤンゴンの衛生問題の専門家によれば、地下50~80メートルの第1帯水層の水は汚染されており、安全な水を得るためには地下120~150メートルの第2帯水層まで掘らなくてはならないといいます。さらに井戸やポンプの形状によっても安全性に違いが生じるとのことです。ANNのホームページ(http://www.asia-arsenic.jp)でも、安全な水を得るための方法がさまざまに記されています。いずれにせよ、安全な井戸を作るためには、入念な準備と水質検査、そして十分な資金が必要なようです。今後は水の問題の専門家の意見を聞きつつ、井戸のプロジェクトを進めていきたいと思います。







(3)Free Funeral Service Society(FFSS)

FFSSは著名な俳優Kyaw Thuさんが設立したNGOであり、そのきっかけは2008年5月のサイクロン「ナルギス」の犠牲者の葬儀のための支援活動でした。現在は、貧困者遺族のための葬儀費用支援のほか、教育、医療活動なども行っています。ヤンゴンにある本部には診療所も併設されています。





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