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BRSAはネーミョージンさんの釈放を求めます!
  
  BRSAが捉えた  ネーミョージン,逮捕の瞬間
      
           連行されるネーミョージン

           法廷のネーミョージン

2014年1〜3月の活動報告
を掲載しました。

4月の予定
4月6日  ミンウーさんのための法要・月例会議
4月13日 ビルマ水掛け祭りに出店(日比谷公園)

2008年6月27日金曜日

在日外国人の健康問題

「在日外国人の健康問題」
第1回BRSAセミナーでの山村淳平先生(港町診療所)の講演の要約

1)医療機関における保険点数
国民健康保険を持たない場合、診療を受ける前にその病院が1ポイントいくらで医療費を計算しているかを知ることが重要。1ポイント10円以下ならば、診察を受けてよいだろう。

2)入院費等で20万、30万と医療費がかかる場合、病院の医療ソーシャル・ワーカーと相談して、分割払いにする。例、毎月1万円。

3)結核の場合は、国保の有無にかかわらず、法律により医療費を負担することはない(ただし、検査は自己負担)。

ビルマ人には結核にかかっている人が多い(本国の状況が反映されているため)。年に一度は、胸部レントゲンをとってチェックする必要がある。

4)日本で無料で受けられる健康診断、医療相談、HIV検査などについて

5)健康の増進
A. 国保がない場合、せき・熱の症状があるとき、まず市販の風邪薬で。タンの色が変わり、38度以上の熱が2週間以上続くときは病院に。

B. 腹痛 お酒、辛い食べ物、コーヒーを控える。

C. 飲食店での立ち仕事の多いビルマ人には腰痛持ちが多い。体操などを心がけるように。また来日して肥満した場合も腰痛などの原因となる。

6)入管の収容等により、精神的な問題を抱える人も多い。アルコール依存症の問題もある。問題の解決には、入管での外国人の扱いを変える必要がある。

文責:熊切

2008年6月26日木曜日

第1回BRSAセミナーの様子

山村淳平先生(港町診療所)

保険がなくて高い医療費を支払った経験のある方、手を上げて!

難民認定制度のシステムについて説明する熊澤さん

会場の様子

2008年6月25日水曜日

第1回BRSAセミナー報告

巣鴨での定例会の後、高田馬場の新宿消費生活センターにて、午後6時より「第1回BRSAセミナー」が開催されました。

豪雨の中50人を超すビルマの方々が参加してくださいました。

セミナーのプログラムは以下の通りです。

1)会長挨拶
2)講演:「在日外国人の健康問題」 
      山村淳平先生(港町診療所・医師)
3)今後の会の活動プラン(副会長)
4)講演:「日本の難民認定制度の現状」 
      熊澤新さん(アムネスティ・インターナショナル)
5)会の活動報告
6)サイクロン被災者支援の呼びかけ

非常に有益なお話をしてくださった山村先生と熊澤さんに心から感謝申し上げます。

2008年6月24日火曜日

6月22日例会報告

6月22日に巣鴨で開催された例会の報告(午後2時から5時まで)。出席者は約16名。

1)支援の決定方法について
・緊急支援の決定方法(支援対象と支援額の基準、支援の決議手続き)について規約に規定がないので明文化すべき、との意見が出る。これに対して、どのような支援要請があるかわからず、手探りで進んでいる現状においてははっきりと規定することはできない、という意見が出る。

・緊急時には、会長(もしくは副会長)・事務局・会計の3役で緊急会議で支援を決める。しかし、この緊急会議はあらかじめ他の役員にも告知し、誰でも参加することができる。

・会長は事務局と連絡を密に取り、相互の意思疎通を図ること。

2)基金の管理について
現在、基金は会長が本会の名義で開設した郵便振替口座に大部分が預けられており、会計は緊急時の備えとして10万円程度を手元に置いている。

不正が生じない管理システムを確立すべきだが、かといって煩雑であっても運営に支障が生じる。どのような基金管理がふさわしいのか、事務局と会計が次回の例会までに調査し、報告すること。

3)個人情報とプライバシー
・本会に支援の申請をした会員に関するあらゆる個人情報、その人に関して本会会議なされた議論と決定を、会員のプライバシーを守るために、部外秘とすることが確認された。

・会員のプライバシーを守るために、個々の支援に関する決定は、会長、事務局、会計という限られた役員のみによって行われる必要がある、と会長が発言。しかし、これに対して、ビルマ人の役員から、もう少し検討すべきであるとの意見がだされ、結論には達しなかった。

・会員の個人情報を守るのはもちろんのことであるが、このような議論の背景として、次のような問題があった。前回の例会において、あるビルマ人に対する支援の必要について議論がなされたが、その際、その人物を知るという出席者の何人かが、その人物の評判に言及しつつ反対意見を提出した。そのため例会の後に議論のいきさつを耳にしたその人物に非常に不快な思いをさせることになってしまったのである。

本会が会員に十分に信頼される組織になるためには

1)会員、特に支援を申請する会員について、不特定の会員が参加する例会で議論することは慎むこと、

2)支援を必要とする会員に関する議論は、限定された役員のうちだけで行い、それ外には公言しないこと、

という2点を徹底しなくてはならない。さもなければ、だれも本会に支援の申請などしないであろう。

個人情報の保護に関して日本人とビルマ人とでは考え方が異なるのも、原因のひとつである。その違いについては、ここでは触れない。

4)現状報告
会員は92名。ビルマ語のパンフレットが出来上がったので、これからさらに会員を増やしていくことを確認。

入管に収容中の会員で保証人を必要としている人がいるとのこと。

5)会計報告等
時間の関係で、会計報告等は十分にできなかった。
8月のお盆に日帰り旅行を計画すること。

6)西田敦先生への感謝状の贈呈

次回の例会は7月27日(日曜日)。その間、役員会議を少なくとも1回は開催する予定。

2008年6月23日月曜日

感謝状贈呈

現在までに200万円もの寄付をしてくださっている、本会の顧問、西田敦先生へ感謝状が贈呈されました(6月22日の例会において)。心から感謝申し上げます。


6月22日例会の様子

6月22日に行われた例会の様子です。かなり熱い議論が展開されました。



2008年6月6日金曜日

さらにもうひとり会員収容される

本会の会員であり、役員のひとりでもあるTMNさんが、今日の午後、難民不認定となり品川の入管に収容されたとのこと。

TMNさんは一生懸命会の活動を支え、今回のサイクロン支援でも大きな仕事してくれています。非常に残念です。

来週早々、大瀧会長が面会にいくとのことです。

会員収容される

今日、本会の会員であるSTさんが、第二次難民審査で不認定とされ、品川入国管理局に収容されました。

STさんが入管に出頭したのは、午前10時のことで、彼の保証人であるビルマの方と、本会事務局のフラティントゥン、本会副会長の熊切も同行しました。

不認定の場合、保証人と保証金があればその場で仮滞在許可が出る場合もあるとのことで、万が一に備えて本会からは保釈金の一部を貸し出す予定でしたが、STさんは入管職員に呼び出され、7階に連れて行かれたまま、帰ってくることはありませんでした。

保証人の方によれば、STさんは不安のあまり前日は上の空の様子だったとのことで、彼の気持ちを考えると心が痛みます。

人が閉じ込められたり、束縛される場面よりも、解放される場面が多く見られる社会に生きたいものですし、そのために何かできたらと思います。

来週月曜日に、保証人の方が仮放免手続きを行うとのことです。本会としてももちろん、STさんを支えるつもりです。

ザーガナー逮捕される

ビルマの著名なコメディアン、俳優、監督であるザーガナーさんが水曜の夜、軍事政権により逮捕されたそうです。ザーガナーさんは、本会がサイクロン被災者への支援金を託した俳優チョウトゥさんと同じく、サイクロン被災者への支援を行っている著名人の1人です。

報道によれば、当局は彼が持っていた寄付金を押収し、その出所を突き止めようとしているとのことです。

ザーガナーさんが逮捕されるのはこれがはじめてではなく、昨年のサフラン革命のおりにもチョウトゥさんともに僧侶を支援したとして、逮捕されています。

ザーガナーさんが一刻も早く釈放されるよう、また当局が同じような行為をチョウトゥさんを含む他の支援者に行わないよう、望みます。

ニュース(英語)
ビルマ警察ザーガナーを逮捕
ザーガナー逮捕、サイクロン救援金押収さる
コメディアン、ザーガナーと俳優チョウトゥ、インセイン刑務所から釈放される

2008年6月5日木曜日

第1回BRSAセミナーのお知らせ

「在日ビルマ難民たすけあいの会」は、在日ビルマ難民の方々の福祉活動への関心を高め、また多くの日本の方々に難民が置かれている現状を知っていただくために、定期的にセミナーを開催します。

第1回は「在日外国人の健康問題」と題して、外国人と入管被収容者の人権問題と医療に長年携わっておられる山村淳平先生(港町診療所・医師)をお招きして、お話を伺います。

また本会会長の大瀧妙子による「メタボにならない食生活」のお話もあります。

日本人でもビルマ人でもどなたでも、「たすけあいの会」会員でなくてもご参加できます。

皆様のご来場お待ちしております!

日時:6月22日午後6時30分から8時30分まで
場所:新宿消費生活センター第1会議室
   新宿区高田馬場4-10-2
   03-3365-6100
   高田馬場駅より徒歩5分。

チョウトゥさんの支援の様子

支援金の受け取りとともに、支援の様子を伝える写真が送られてきました。下の写真の右側の男性がチョウトゥさんです。






2008年6月4日水曜日

ご報告


チョウトゥさんが議長を務められる無料葬送サービス協会(FFSS)より、「たすけあいの会」より支援金を受け取った旨の感謝状が届きました。

以下はその翻訳です(送り主が「たすけあいの会」ではない理由はこのひとつ前の投稿をご覧ください)。

2008年5月31日付け

大瀧妙子(会長)、西田敦(顧問)、熊切拓(副会長)より、日本から、ナルギス・サイクロンの被災者のために、7400000チャット(日本円にして70万円)の寄付をいただきました。

(2008年5月31日付けの署名)
ミンミンキンペー
別名シュエジークエッ
(チョウトゥさんのお連れ合いで、FFSSの会計)

チョウトゥさんの団体への寄付

「たすけあいの会」ではチョウトゥ(Kyaw Thu)さんの団体、無料葬送サービス協会(FFSS)を通じて、サイクロン被災者への支援を行うことにしましたが、「在日ビルマ難民たすけあいの会」名義では寄付を行いませんでした。

というのは、「在日ビルマ難民たすけあいの会」は、ビルマ難民のための支援団体であり、そうした団体の名前で、ビルマ国内にいるチョウトゥさんに寄付金を送ることは、間違いなく彼を危うい立場に置くと、わたしたちは判断したからです。

つまり、いかに彼が著名な芸能人であろうとも、国外の難民から支援金をおおっぴらに受け取れば、軍事政権に介入の口実を与えることになるおそれがあるのです。

そこで、私たちはFFSSに送金するにあたり、日本人役員の個人名を用いることにしました。

ところで、このようなことを、このブログで書いて大丈夫なのか、とお思いになる方もいるかもしれませんが、その点は問題ない、と会員のビルマ人たちは考えています。軍事政権は、日本語のブログなどチェックはしないだろうというのがその理由です。

これが本当かどうかはわかりませんが、やはり別の2つの理由から、支援の宛先については公にすべきであるとわたしたちは考えています。

まずひとつは、支援金の行く先についてできるだけはっきりと記すのは、義務であるからです。さもなければ、今回募金をいただいた多くの方々への説明とはなりません。

もうひとつは、たとえ軍事政権がわたしたちの支援について把握したとしても、このように日本社会へと公にしている限り、そう簡単には、難民からの支援を口実にチョウトゥさんに危害を加えることはできない、という判断があるからです。

何事も隠れて、そして隠して行うのが軍事政権の習性です。その習性を、絶大な知名度を背景になし崩しにするのが、チョウトゥさんのストラテジーですが、わたしたちもこれに習おうというわけなのです。

在日ビルマ難民たすけあいの会規約

在日ビルマ難民たすけあいの会 規約

1 本会の理念と目的
私たちは母国ビルマが民主化されないかぎり、自由と平等は達成されず、それゆえ、在日難民の経済、医療、福祉、教育等において不安定な状況が続くと懸念しています。

そのために、在日ビルマ人自身の積立と支援者の寄金で「たすけあい基金」を作り、苦境に立たされた同志への支援を行います。なお本会においての難民とは難民申請者、難民申請予定者を含む。

2 本会の組織
   1 会長
   2 副会長
   3 事務局長
   4 副事務局長
   5 会計長
   6 副会計長
   7 委員
   8 会計監査
   9 顧問

3 役員の任務
会長  
本会の目的を達成するため、組織を運営し、代表者の役割を果たす。
   
副会長 
会長と協力し責務を遂行し、会長が急務等で義務を果たせない場合、会長の代理を務める。
   
事務局長
本会の目的を達成するため、事務処理をし、委員と共に目的のため行動する。

副事務局長
事務局長と協力し業務を果たし、事務局長が不都合の場合代理を務める。

会計長
会員の会費納入、支援寄付を記録し、基金の収入支出を管理し、委員会、総会で報告する。

副会計長
会計長と協力し責務を果たし、会計が不都合な場合代理を務める。

委員
本会の目的を処理するため事務局と会員のパイプ役とし、情報や集金等の仕事に当たる。

会計監査
会計長の収支報告を受け総会に監査報告をする(会員でなくても可)。

顧問
本会の相談役として解決の難しい問題が生じた際、知恵を出して会を助ける。

*役員、委員の任期は1年とし再選は妨げない。また会員資格が1年以上の会員のみ選任される。

4 会員の義務と権利
会員
1ヶ月あたり1000円の積立金を納入する。ただし1年以上未納入が続いた場合は会員資格を失う。会員は総会に参加し発言と議決の権利を有する。
  
永久会員
10年分(12万円)以上の会費を納入した会員は永久会員として会員資格を失わない。

支援会員
年度内に1万円(ただし学生は5000円)以上寄付した支援者はその年度の総会に参加できる。ただし貸付の対象外となる。

すべての会員は同等の権利を有する。積極的に参加したい場合は、役員会議に参加して意見を言うことができる。支援金を目的とした活動等にも協力が望まれる。

会員は、病気、入院など、緊急に資金が必要な場合、会の目的にかなえば本会からの援助が受けられる。なお納入された会費は返納されない。

5 会議
総会
年に1回総会を開催し、事業報告、会計監査報告、来年度事業予定他を審議する。なお、役員、規約は会員の過半数で改定することができる。

役員会
月に1回役員会を開催し、必要問題を討議処理する。

6 基金の集金    
会員は1ヶ月あたり1000円の会費を納入する。(まとめ払い可)    

委員に直接現金払い および会の口座への振込み払いの方法をとる。この際領収書は必ず保管すること。

7 基金の使途
会員が医療、福祉、仮放免の保証金等で支援が必要な場合、本会の基金から一時的に貸与する。

8 支援金貸し出し
借り入れ申し込みに応じ役員が討議し貸し付け金額、返済について決める。

借り入れ資格は基本的に入会後6ヶ月以上経過した会員とする。なお、会員以外の者も貸し付け対象として考慮するが、会員となることが条件となる。

2008年3月30日第1回総会で承認

チョウトゥさん

今回「たすけあいの会」がサイクロン被災者への支援金を送ったチョウトゥ(KYAW THU)さんは、ビルマの人気俳優・監督であり、ビルマ・アカデミー賞の受賞経験もある方です。

彼は著名な社会活動家としても知られ、2001年より無料葬送サービス協会(Free Funeral Service Society, FFSS)の議長として、市民への無料の葬儀支援、医療支援活動を続けています。

また昨年、9月のいわゆる「サフラン革命」においても、僧侶への支援を公然と行うなど、その強い政治的姿勢により、国民から広く支持を受けています。

今回のサイクロンにおいても、FFSSを通じて被災者への緊急支援活動を積極的に行い、さまざまなメディアで報じられています。

彼の行動は、反軍事政権ともとられるものですが、非常に有名で、またビルマ国民に信頼されている人物であるため、軍事政権もなかなか手を出せない、といいます。つまり、チョウトゥさんは自分の地位を国民のために有効に活用しているのです。

FFSSのホームページ

ビルマ民主の声(DVB)のニュースから(英語)

葬儀基金、被災者に米を配布

ビルマ映画スターたち、イラワディ・デルタ支援に乗り出す

サイクロン被災者にはもっと支援必要、と俳優は語る(チョウトゥさんへのインタビュー)