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BRSAはネーミョージンさんの釈放を求めます!
  
  BRSAが捉えた  ネーミョージン,逮捕の瞬間
      
           連行されるネーミョージン

           法廷のネーミョージン

2014年1〜3月の活動報告
を掲載しました。

4月の予定
4月6日  ミンウーさんのための法要・月例会議
4月13日 ビルマ水掛け祭りに出店(日比谷公園)

ネーミョージン,逮捕の瞬間

わたしたちBRSAは,政治・社会活動家であるネーミョージン(NAY MYO ZIN)さんが,2013年11月13日,エーヤーワディ地域のパンタノウ郡で警察に逮捕される瞬間に居合わせ,その様子と,その後パンタノウ裁判所での法廷での様子を撮影しました。

ここにご紹介するのは,そのときのすべての映像とその会話の日本語訳です。

(撮影:熊切拓,日本語訳:ラシ・ボクセン+熊切拓)

【2013年11月13日のネーミョージンさん逮捕までの経緯】

2013年1月,ネーミョージンさん(以下NMZ)は農民組合リーダー,テインウィンさん(以下TW)とともにパンタノウ郡の農村で農民たちを前に以下のような内容の演説をします。

「警察官や警察幹部に賄賂を支払う必要はない。現在の政治状況は変わりつつあり,どんな警察も賄賂を受け取ることはできない,それは腐敗だ!」

これをパンタノウ警察署が警官を誹謗中傷するものとして刑法第500条に基づき起訴しました。4ヶ月のパンタノウ裁判所での審理の後,罰金20,000チャットか禁固3ヶ月かという判決が下されました。

NMZは罰金の支払いを拒否し,5月2日にマウービン刑務所に収監されます。5月7日,支援者の農民たちがNMZのために罰金を支払いました。しかし,期待に反して釈放されません。それどころか,刑事訴訟法第401条に基づき,2012年1月の恩赦の取り消しがなされ,以前の刑6年10ヶ月の禁固刑が加算されてしまいます。

政府のこの対応は全国的な非難を呼び,5月17日に他の政治囚とともに釈放されました。

しかし,その後,パンタノウ警察は,NMZを平和的集会及び平和的行進法第18条違反により新たに起訴。NMZはパンタノウ裁判所への出頭を命じられたが,これを警察の厭がらせとして拒否しました。

そして11月13日,NMZとその支援者トージンエー氏(以下TZ)たち,そしてBRSAから派遣された会長,熊切拓は,エーヤーワディ管区ワケマ郡ザベーヨー村で,ソーラーパネルを用いたコンピュータ・トレーニングコースの開講式を行ったのち,ヤンゴンに向かっていました。

そのとき,わたし(熊切)は,車を運転するNMZの隣に座っていました。車はニャウンドン郡の検問に差し掛かります。たくさんの警官が待ち構えているのを見て,NMZは「逮捕されるだろう」と言い,彼が車を止めると,警察が窓から「お元気ですか」と話しかけました。わたしはビデオの撮影を始めました。

最初のビデオと次のビデオとの間にはバッテーリー交換分の時間が空いています。最初のビデオの前段階と,この抜けている時間は,NMZ自らがYou Tubeに上げた映像によって補いました。





2013年11月13日午後2時分頃,エーヤーワディ管区ニャウンドン郡のチェックポイントにて。

チェックポイントに入る。警官たち。速度を落として車を進める。 

NMZ(熊切に)「警察に逮捕されるかもしれない」

車止める。警官が話しかける。
警察(AUNG AUNG MYA 副署長)「NMZ,お元気ですか」

NMZ「はい」

警察「今日は裁判所からあなたに逮捕命令(開廷日です)が出ました。ですのであなたを呼びにきました。3月4日にわたしたちはあなたに出廷するよう命令を出しました。裁判の期日はあらかじめ決めてありましたが,ですがあなたも忙しくて来れなかった。これは大きな問題ではありません。仮保釈申請すればいいのです」

NMZ「わたしは仮放免申請するような人間ではない。わたしには罪はない。わたしは自分の民族,国のために活動している。そのときわたしはスピーチしただけで,国を崩壊させるようなことは話していない」

警察「そういう話は裁判でしてください。わたしの任務はあなたを裁判所に連れて行くことです。それがわたしの仕事です」

NMZ「(警察の話にかぶせて)そういうことならばどうしてここまで来て,あなたはわたしを呼び止めたのですか。なぜパンタノウで停止させなかったのですか」

警察「パンタノウであなたたちが停まってくれないかもしれないと思ってここまで来ました」

NMZ「(かぶせて)わたしがパンタノウで停まらないわけがありません。わたしは逃亡者ではありません。あなたが電話1本してくれれば,自分からいつでも出向きます」

警察「この前もあなたとわたしは会いました。そのときに来るように言ったら,来れないとあなたは言いました」

NMZ「はい」

警察「また電話しても来れないと言うだろうから」

NMZ「わたしが行けないということは何の不法行為ではありません。裁判所から逮捕状が出たならば,わたしはあなたたちのところに出頭します」

警察「今度は逮捕状が出ました」

NMZ「では,その逮捕状を見せてください」 

警察「だから,ここに来てわたしはあなたをお待ちしていたのです。あなたに対してこうまでしたくはなかったのですが」

NMZ「問題ないです。わたしは家でゴロゴロしている暇人ではない。今わたしは,コンピュータ・トレーニング・コースの開講式を行い,ソーラーパネルを寄付して帰って来たところです。わたしには仕事が一杯です」

警察「わかってます,わかってます」

NMZ「考えてみてください。わたしの活動には国を破壊するようなものは一切ありません。なのにこんな重い法律でわたしを訴えるというのですか。10ヶ月も経ってなんで今頃わたしを逮捕しようというのです?」

(逮捕状:2013年11月13日,モンチャン村に,平和行進の法律,NMZの父の名前,仕事などの文字が読み取れる)

警察「わたしがこの警察署に来る前の問題です。時期が来れば解決する問題です」

NMZ「そうですか。18条で今頃わたしを訴えるというのは,訴える側に問題があるからで,こういうことになっているのです。罪があるならどうしてすぐにわたしを逮捕しなかったのです。事件が起きると知っているならば,その前にわたしを逮捕することもできたでしょう。どうして10ヶ月後の今頃逮捕しようというのですか。臨時逮捕というのはおかしいですね」

警察「わたしはそのことについて長々と説明はできません」

NMZ「後ろにカメラで撮影している人がいますね」 

警察「これは全部わたしの仲間です」

NMZ「カメラ4つありますね」

警察「はいそうです」

NMZ「わたしは行きます」

警察「同行しますよ」

NMZ「この車の運転を誰がしますか。借りてきた車です」

警察「誰かが運転します。安心してください。車に何の問題も起きないようにします」 

トージンエー(NMZの協力者,以下TZ)「この車をわたしが運転します」

NMZ「(警官に)後ろの車をどうします?」

警官「(聞き取れない)」

TZ「鍵をかけてこのゲートに置いて行こう」

警察「わたしも任務だからこうしたことをしています。悲しいことです」

NMZ「わたしに手錠をかけますか?」

警察「ありません,ありません。わたしはあなたをGentlemanとして扱っております」 

NMZ「そうですか」

TZ「後ろの車をここに止めてきます。明日取りにきます」

NMZ「(英語で)警察がわたしを逮捕する。彼らと一緒に行かなければならない。わたしの友人が車を運転する。わたしの車はここにおいて行く。問題ない。わたしの友人が運転する」

(しばらくして)

NMZ「コ・トージン,パンタノウ裁判所に付いてきてくれ」

その後,NMZは警察のトラックに乗り,わたしはTZの運転する車に乗って,トラックを追います。2本めのビデオの後半では,運転するTZが今回の件に関する解説をしていますが,ここでは省略します。

       >>>>>連行されるネーミョージン 
       >>>>>法廷のネーミョージン

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