東京からは遠く,また月曜日だったにもかかわらず30人の方が参列してくださり,ビルマ仏教の伝統にのっとり故人を送ることができました。
ウ・ミンウーさんは,その温厚な人柄でわたしたち会員をひとつにしてくれました。また,その豊富な経験により会の運営を支えてもくれました。彼はわたしたちにとってはいなくてはならない存在であり,その彼ともはやBRSAのさまざまな活動を共に行うことができないのは,わたしたちにとって非常な悲しみです。
故人が千葉県立佐原病院に入院したのは今年の1月26日のことですが,それからも彼はわたしたちのためにたびたび助言をしてくれました。会の運営にはさまざまな問題がつきものですが,そうした問題に困っているわたしたちに対し「BRSAにはまだまだビルマのためにやらなくてはならないことがあるのだから,そんな問題で足踏みしている暇はない」と励ましてくれた彼の言葉を忘れることは決してないでしょう。
故人にはビルマに弟さんが,そしてフィリピンには奥さんと2人のお子さんがいます。わたしたちはご家族が来日できるようにビザの手配など準備を進めておりましたが,残念ながら,病状の急変のためについに間に合いませんでした。ですが,わたしたちは故人が亡くなる前日に,電話により弟さん,そして奥さんと娘さんの声を彼に聞かせることができました。そのときミンウーさんの意識がどの程度はっきりしていたかは分かりませんが,彼が何か理解したような気配を示したことが,残されたご家族ばかりでなく,わたしたちにとっても大きな慰めとなっています。
ミンウーさんが長らく勤められた株式会社塚本シャーリングの塚本武夫社長は故人の闘病を何年にも渡り支え,また葬儀にあたってはその費用を含め一切の手配をしてくださいました。心より感謝を申し上げます。また,故人を支えてくださった同僚の方々,そして,ビルマ式の葬送を受け入れてくださった髙橋式典ハナホールと北総斎場のみなさまにも,厚く感謝を申し上げる次第です。
ご家族との最後の別れはできませんでしたが,これらの方々のご理解とご協力により,多くの仲間たちに慕われていた故人にふさわしい葬儀を執り行えたことにわたしたちはとても感謝しております。
最後になりましたが,葬儀に参列してくださったみなさん,そして様々な事情により参列できなかったものの,故人のために祈ってくださったみなさん,本当にありがとうございました。
在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)
会長 熊切 拓
会長 熊切 拓
会議でスピーチをするミンウーさん
葬儀の様子
葬儀の様子
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