最新ニュース

BRSAはネーミョージンさんの釈放を求めます!
  
  BRSAが捉えた  ネーミョージン,逮捕の瞬間
      
           連行されるネーミョージン

           法廷のネーミョージン

2014年1〜3月の活動報告
を掲載しました。

4月の予定
4月6日  ミンウーさんのための法要・月例会議
4月13日 ビルマ水掛け祭りに出店(日比谷公園)

2013年7月28日日曜日

第6回総会報告 会長挨拶


在日ビルマ難民たすけあいの会
2013年度第6回総会
会長メッセージ

2012年度会長 熊切 拓
I. 2012年4月から2013年3月のBRSAの活動

①会の現況
東京本部と名古屋支部の2つの事務局
会員の数 189人(2013年3月現在)

②日本国内での難民支援活動
仮放免のための身元保証支援 6人(1人はまだ収容中)
仮放免のための保証金貸与支援 5人に105万円
医療支援 10人に30万円
入管被収容者のための面会活動

③政治活動
ビルマ民主化のための政治活動に参加
アウンサンスーチーさん来日歓迎会の開催協力
アウンサンスーチーさんとの意見交換会に参加
政治機関誌「セタナー第5号」発行

④ビルマ国内への支援
アラカン州の問題の被害者支援
カチン戦争被災者への支援
エーヤーワディ管区での洪水被災者支援
チャイルド・ケア・プロジェクト
政治団体支援
NGO支援
ビルマ国内支援プロジェクトのためにビルマ訪問

⑤その他の活動
バス旅行、バーベキュー会、BRSAパーティなどの開催
日本人向け報告会の開催

II. 活動のまとめ
2012年4月から2013年3月のBRSAの活動をひとことでいえば、この1年間の働きを通じてBRSAの存在が在日ビルマ難民社会、ビルマ国内、日本社会においてますます重要なものとなった、ということができます。

在日ビルマ難民社会では、在日ビルマ難民への支援活動、そしてアウンサンスーチーさん来日歓迎会の運営に携わることにより、重要な貢献をしました。

ビルマ国内に対しては、これまでの災害被災者を対象とした緊急的な支援に加えて、子どもや農村部を対象とした継続的支援を開始し、ビルマ民主化の進展を「たすけあい」の精神によって支えました。

また、メディアへの協力、日本人を対象とした報告会の開催などを通じて日本社会に対して積極的な働きかけを強めました。

III. ビルマとBRSAの今後
会長として2103年2月にビルマを訪問した経験、そして、最近のビルマの状況を直接経験したさまざまな人々からの見解から判断するかぎり、BRSA会員を含む多くのビルマ難民がビルマに帰国するのは今なお難しい状況にあります。その理由は次の4点です。

①民主化の問題
現在のテインセイン大統領政府が進める「民主化」にもかかわらず、ビルマ社会は相変わらず「非民主的」であり、「民主化」の行方もいまなお不透明です。また政治活動への妨害はなくなったものの、政府による監視は今なお続けられており、政治活動家にとってはビルマはまだ安全とはいえません。

②平和の問題
ビルマ国内の民族間・宗教間の相互理解・和解はいまだに解決されておらず、平和が確立されていません。

③貧困の問題
歪んだ経済発展のため、貧富の格差がますます拡大し、社会の不安定要因となっています。

④難民の帰還の問題
難民がビルマに安心して帰り、生活を再び始めるための体制が整っていません(詳しくは難民の帰還に関するBRSAの声明をご覧ください)。

上記の理由から、ビルマ難民たちの帰国は今のところ困難であるとBRSAは考えていますが、そのいっぽう、BRSAはただ「帰れない」と主張するだけでは不十分であるとも感じています。そうではなく、「難民たちが帰れるためにはどうビルマを変え、民主化と平和を進めていくべきか」という観点から、さまざまな活動を展開していくのがBRSAの重要な使命でもあるのです。

IV. 在日ビルマ難民の今後
ビルマの変化にともない、BRSA会員を含む多くの在日ビルマ難民は、自分たちに対する入国管理局の態度がいっそう厳しくなったと感じています。現在のところ、かつてのような大量の収容は行われていませんが、今後その可能性はないとは言い切れません。

BRSAは現在難民認定申請中の会員が多数を占め、日本の難民政策は会の活動に直結しています。これからも会員が安心してビルマのために活動できるようにできるだけの支援活動を行ういっぽう、上に述べたビルマ難民が帰国できない理由について難民審査に携わるさまざまな関係者に訴えて行きたいと考えています。

なお、入国管理局がビルマ難民を大量に強制送還するのではないかと多くの会員が心配していますが、これは実際上不可能であるとわたしは考えています。

V. BRSAの問題点とその改善
BRSAは組織の点からも、運営の点からも、活動の点からも、まったく問題がないというわけではありません。ですが、多くの役員たちの努力により、少しづつ良くなってきました。これは本当にありがたいことだと思います。

わたしがBRSAの問題点として挙げたいのは2つの点です。

ひとつは会員の活動への参加率を上げるにはどうしたらよいかということです。もちろん、これは会員にとって魅力的なプログラムを行えばいいのですが、そう簡単ではありません。

もうひとつは、日本人の会員の少なさです。この原因は日本人を受け入れるだけの体制がBRSAに整っていなかったことにあるのですが、日本人との協力を会として重視する以上、このままではよくありません。

日本人の参加は、単に規約に書いてあるからというだけではなく、BRSAの活動をさらに広げ、大きなものにするためには不可欠なものです。また同時に日本人にとってもBRSAの存在は価値あるものだ、とわたしは考えています。

今後は、これまで準備してきたビルマ国内への支援プログラムを会のひとつの中心として、会員の参加率を上げ、日本人にアピールしたらいいのではと思います。

VI. 会長として
この1年の会長としてのわたしの働きは、すべての役員と会員の支えがなくては不可能なものでした。とりわけ2人の副会長のMoe Kyaw Soeさん、Aung Soe Moeさんは日本人であるわたしに代わって、ビルマ難民の会員たちのために一生懸命働いてくださいました。執行委員会のみなさまにも心から感謝を申し上げたいと思います。わたしにはさまざまな点でできないことがありましたが、それでも会がまとまり、進歩しているのは、すべての会員の協力と熱意のおかげです。わたしとしては、すべての会員がBRSAにいることを楽しく思ってもらえるように努めてきました。もちろんそれは大変な仕事ですが、そのための下準備をこの1年にみなさんとともに進めることができたのではないかと思っています。わたしにとって本当に貴重な経験となりました。ありがとうございました。

0 件のコメント: